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会社とジテツウその2(ジテツウの未来を妄想する編) [埴輪放言録]

前回の続き。じゃあ、会社がジテツウに対してどういう対応をすれば、もっと良くなるのか。ジテツウ側の言い分も含めて考えてみよう。

隠れジテツウになってしまう理由の一つとして「自転車通勤では通勤経費が出ない」という問題がある。電車やバスでの通勤なら交通費は出るのに、自転車通勤ではゼロという所は結構多い。じゃ自転車通勤は経費がかからないのか。確かに、燃料代はほぼかからないぐらいのレベル(電動アシストのバッテリー充電にかかる電気代も、僅かな金額)だけど、駐輪場代や天候が悪い時の交通費等、全くかからない訳ではない。それ、否応無しに自己負担になってないか?

多分、やりやすいと思われる方法は、自転車通勤を申請許可制にして、通勤手当を一律、または距離別に支給します、という形。その中で、公共交通機関を使う場合はやりくりすればいいんじゃないかと思う。それでも不公平感は残るけど、あまり事務手続きが煩雑になるのも困る。

駐輪場の問題は、会社の敷地内に確保できればいいけど、出来ない場合は、何とか確保する手段を考えたい。月極の駐輪場を会社で確保して、その人数内で自転車通勤を許可するとか。あと、少人数の場合、敷地内にホントに駐輪スペースが無いのかどうか検討して頂きたい。無駄に不要物を置いてある物置等は無いだろうか?屋内持ち込み可能なら、盗難のリスクも防げるし。当然ながら、路駐や許可されてないスペースに停めた場合は、ジテツウ禁止というペナルティも有りだと思う。

そして保険の問題。法律関係のWebサイトを色々見ていたら、判で押したようにTSマークの事が記載されている。あのぅ、一言いいですか?ホントにTSマークの内容調べたの?
確かに、年一回の点検を義務付けるという意味では十分意義有りだけど、TSマークってあくまで付帯保険だから、丸投げするのは安直!以下リンクを参照して欲しい。

TSマーク付帯保険とは

多分1000件以上TS貼ってるけど、保険処理になったケースは一件も無い。有り難いというべきなんだけど、保険はオマケで、起こりやすい事故には対処不能という方が正しい。不幸にして保険金が払われる程の事故になった時でも、重度後遺障害7級以上、死亡で最大2000万。で、死亡事故の判例等を見ると、5000万の支払いを命じられた等の記事があった。確かに軽減はされるけど、あと3000万!残ってる金額の方が多いじゃないかぁ!

故に、自転車通勤用にはTSマークは定期点検と考えて、もうちょっと使い勝手の良い保険を推奨するか、義務化した方がいいだろう。自転車事故が保障の対象になる個人賠償責任保険が、今のところジテツウには最も使い勝手の良い保険と思われるが、単体の保険というより、自動車や住宅等の保険の特約というケースが多い。ジテツウを始めたからといって、いますぐ内容変更出来るわけじゃない人が殆どと思われる。

そういえば会社関係で、クレジットカードに強制加入させられた事があるけど、カード付帯の個人賠償責任というのが有る。例えばJCBカードのちょこっとガード・生活ほっとコースや、イオンカードの家庭賠償責任プランといったもの。月額の掛金も200~240円と安価だし、カードによっては年会費実質無料だったりする。会社で斡旋しているカードや取引先の保険会社でそういった保険商品があれば、いい宣伝にもなる。その程度の負担で、日常生活のトラブルまで家族全員保障なら、加入を条件にジテツウ許可でも、それほど嫌がられないんじゃないだろうか?

欲を言えば、もっと会社に考えて貰いたい事がある。それは「自転車の交通ルールを守る事を徹底させる」事と、「定期的なメンテナンスを推奨する」事。一見、会社が踏み込むべき事じゃない気もするけど、実際、自転車の交通ルールやメンテナンス方法を学ぶ機会って、小学校の自転車教室程度で終わってしまっているんじゃなかろうか。交通ルールを知らない、整備不良を放置しているが故に、事故を起こしたり巻き込まれたりというケースが数多いと思われる。通勤時の事故は、会社にとっても重大な損失。回避する為に対策を講じるのは、決して無駄ではないと思う。

というのはあくまで理想。実際はこんな些細な事まで気を遣ってくれる会社はそうそう無い。だったら有志でやるという手もある。懇意にしているショップがあれば、交通ルールや日常の簡単なお手入れについて、レクチャーをお願いしてみては如何だろう?売るだけがショップの仕事ではないから、心ある店なら、きっと何らかのリアクションはある筈。

全ての会社が、シマノや名古屋市役所みたいになれとは言わないけど、うまく回れば、会社にとってもいい事は沢山あるジテツウ。何より従業員が楽しく通勤してくれるなんて、素晴らしいじゃないか。その為に何をしたらいいか、お店も色々考えてる。会社も従業員も、それぞれの立場で一緒に考えて欲しい。



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