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オナゴは赤子では無い [埴輪放言録]

自転車業界が頭打ち〜下降線なのは多々言われている。
なので、ターゲットをもっと増やそうと女性ユーザーに焦点を絞ったモノが多くなってるような。
出版物もそう。女性向けの雑誌やムック本が出ているので、幾つかサラッと目を通したけど。。

申し訳ないんだけど、なんか内容薄過ぎてペッラペラなの。
カスタム化のスナップ、お洒落ユーザーのインタビュー、ファッション、その他少々。以上。
悪いけど、わざわざお金出して買おうって気にはなれない。
なんか、「オナゴはこの程度でいいだろう」って、舐められた感が満載な気がする。
自転車業界に於いては、オナゴは赤子扱いなのか。

自分が既に濃い方のユーザーだから、ってのは重々承知している。
あまり濃い内容だと初心者にはとっつきにくいでしょ、と言われればそうかもしれない。

でも、他のスポーツ系ムックだったら女性向けでも初心者向けでも、もう少し内容ちゃんと入れてる気がする。

例えばランニングの本。ファッションやグッズの話もあるけど、本当に初心者が手に取るようなものでも、けっこうしっかり内容が入っている。朝の散歩程度のゼロ状態から始めて、○か月でフルマラソンを完走する為のトレーニング法とか。

自転車雑誌のトレーニング法って、ハードルが高過ぎて初心者女子にはもう、見る事すら拒否!みたいのが殆ど。例えレースに出るつもりはなくても、同じ時間走るなら、速くて楽な方がいいとは誰もが思うし、女性には多い「パートナーと一緒に走る」というパターンでも、実はうまく噛み合ってない(どちらかが遠慮している)事って結構あるんじゃないかな。

そんな女性達が「これなら出来る!」と思わせるようなトレーニング法とか、カスタムにしても、見た目だけじゃなくて自分に合ったモノをセレクトするとか、憧れた、買った、乗った、のその先を見せて欲しいと思う。

オナゴはしたたかで、いくら気合いを入れて仕掛けても「その先」が見えなきゃさっさと見捨ててしまうよ。貪欲なオナゴ達を満足させる「モノ」や「コト」が無ければ、この業界は先細るばかりかもしれない。


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身を美しく、と書いて躾。 [埴輪放言録]

このごろストライダを始めとする「ペダル無し2輪玩具」が結構メジャーになった。
軽くて扱いやすいとか、補助輪外しの練習がラクだとか、色々使い勝手が良いからだろうか。

でも、同時に気になる事がある。
ニュースにもなったコレは多くの方がご存知だろう。

個人的に気になっているのは、スーパー等に持ち込む親が結構、居る事。
衛生上の問題もあるし、通常は駐輪場、どうしても持ち込む場合は、自転車と一緒で何か袋に入れるべきだろう。
それならまだしも、初めて店内で乗せているのを見た時は唖然とした。
明らかにおかしいだろーー!!スーパーは公園の延長じゃない。

よっぽど特異なケースかと思ったら、数件見かけたことがあるので、どーゆーコト?
勿論、近くに居た場合は声をかけた。遠かったら店員さんに注意を促した。

別に差別的な意味合いは無くて、たまたまだと思うけど、
声をかけた親のうち、お父さんが2人。お店の中で乗せるのは危ないから止めて下さいね、って意味の事を極力やんわり言ったんだけど、どちらも、ちっ!みたいな反応だった。
とにかく、店の中で乗せるのは不快感を示す人が居る、という事だけでも伝われば良いのだけど。。

年齢から言って、それなりに社会人経験もある筈(と思われる)のヒトが何故に?!と思う。

言い方は悪いけど、その手の躾のなっていない行為は、孫可愛さに回りが見えなくなってしまうジジババ世代か(ディスプレイの三輪車や自転車を勝手に降ろして乗せて遊ぶだけ遊んで放ったらかしとか、よくある)、ママ友に囲まれて社会人的常識からちょっと離れているお母さん達か、で占められていると思いがちだけど。
うーん。あまりスーパー等、積極的に行かないお父さん達にも、躾、というか注意喚起が必要かも。

そういや、ワタシの職歴上、もっとも唖然とした行為をやったお客様も男性だった。

展示台(当然、仮止め)のロードバイク(それなりに高価)のサドルに、多分1歳代の子供を座らせて写真撮影!!

子供が落ちて怪我したら、どーするんだよ!!それに、展示品は売り物!乗り物じゃない!!

店によっては怒鳴りつけられても仕方ないと思うが、そこは量販店。
やんわりと注意してお引取願ったけど、それも、何か憮然とした表情だった。

何かブログやツイッターにでも投稿してたのかな。
面白い写真を撮りたいが為に、回りが見えないのかなー。
一歩下がって、自分の行動見てみると、明らかにオカシイのが分かるんだけど。

扱う方の立場としては、手渡す際に一言添えたほうがいいのかな、と思う。
扱い方が間違っているが故に、モノのせいにされる事はよくあるから。

考えてみれば、ノーブレーキとか放置自転車も同じだよね。





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優しい大人達 [埴輪放言録]

11月の事なんで年を跨いでしまったけど、今年もサイクルチャレンジ藤沢に息子連れで行ってきた。

race.jpg

今年も色々と豪華だったけど、なんと別府フミさんが途中から参加で、MTBでレースに参加したり、ウィリーやジャックナイフを披露したりしてワクワク!
子供達(特に男の子)はもう目をキラキラさせて取り囲んでいた。
多分、次の日には藤沢近辺の公園で、ウィリーを試みる子供達がかなり居たんじゃないかと...(笑)

子供達が一本橋やスラロームにチャレンジしている間、小さい子達がストライダーでトコトコ走る微笑ましい姿を眺めて和んでいた。ホントにカワイイなぁ♪

でも、いつもちょっと引っかかる事がある。就学前ぐらいの子には、それこそストライダーみたいな補助輪外すトレーニング用機材?!みたいな物は色々あるけど、もっと大きくなったら?

数は少ないけど、自転車に乗れない小学生は居る。その子達が自転車に乗れるようになりたいと思った時、誰がどんな機材を使ってサポートするんだろう?

大抵は親か周囲の誰かが、普通の自転車を使って練習するんじゃないかと思う。で、買う段階で「背が伸びる事を考えてちょっと大きめな物」を選んで、「後ろで支えて手を離す」方法で。

前にも書いたけど、これ、練習方法としてはあまり効率良くない。前に進む事でバランスを取るという事を体感せずに、支えてもらうことでバランスが取れると思ってしまうから、意識せずに転倒してしまう。増して車体が大きくて重たいから、なかなか自分で起こせない。(子供用の自転車は重い。しかも走行に支障はない装備が満載)自転車は怖いと思う。怖いと思うからヤル気にならない。それをオトナは「運動神経が鈍い」と平気で言う。

鈍いのは、ありもしない運動神経じゃなくて、そのやり方と機材はマズイと気付かない周囲の大人の感性。工夫すれば大抵の子は短期間のうちにスイスイと乗れるようになる気がしてならない。

かといって小学生が乗れるストライダーのような自転車トレーニング機材は、市販では無いのが現状。そういう時こそ自転車屋の出番じゃないかな。中古の子供車をベースに、要らない物を出来る限り取っ払い、BBを引っこ抜きチェーンを外し、スプロケを抜けば倒れてもそんなに危なくない。力の弱い子でも支えられるぐらいの重量になる。小学生が使うんだったら、ブレーキは有りかな。足をついて止まるんじゃなくて、ブレーキをかけて止まる感覚は最初から覚えた方がいいかもしれない。

そんなので2~3日チョロチョロ走り回れば、多分、大抵の子は次のステップに行けるような気がする。普通の自転車に乗るにしても、子供用は装備多すぎ!スケルトン状態なのって無いんだなぁ。乗る状態に応じて必要なモノを追加するスタイルなら、軽くできると思うんだけど。

外でやるのが恥ずかしければ、体育館でも借りて出来ないかな。一輪車用のタイヤ使えば、体育館の床でも走れる。なんでこんな事考えるのかというと、小学生なら自転車乗れて当然、という空気があるから。学校の遠足で、サイクリングが取り入れられる事もあるし、自転車教室なんかもあったりする。その時に、乗れない子はどうするんだろう。ろくに練習する機会も無くて、置いてきぼり状態?
それこそ、大人がなんとかする方法を考えないといけないんじゃなかろうか?

ridermeeting.jpg

もう一つ、TTに興じる高学年の女の子達の自転車、みんな「少女車」と呼ばれる変速無しのタイプで、重量はそこそこ有り、坂が多い所ではかなりしんどそうだ。

市場に出回る子供用の自転車、男の子向けはCTBと呼ばれる変速付きタイプの物が殆どだけど、女の子の同タイプは少ない。デザイン的な好み、価格の問題も大きいと思うけど「女の子は僅かしか乗れない」って思い込みが、わざわざ乗りにくい自転車を出回らせているのでは?と皮肉な勘ぐりを入れてしまう。彼女達がもう少し大きくなった時、身長130〜150位かな。いわゆる軽快車じゃない、そこそこ走れる軽量な自転車というのはかなり少ないような。

いい年したオッサンが血眼になって軽量化するパーツなら、いくらでも選択肢があるのに、力も弱く体力も乏しい女の子達に、もっと乗りやすくて軽い自転車という選択肢がホントに少ないのは、何か身につまされる。セールス的に厳しいのは十分に分かるけど、なんとかしようというオトコ気溢れるメーカーは無いのかなー。




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「太った自転車」 [埴輪放言録]

ここの所、地震・停電・ガソリン不足で、通勤通学の足として自転車が脚光を浴びているのはご存知の事と思う。例年でもこのシーズンはよく売れるのに、今年は何か切迫感が漂う売れ方のような気がする。

アップダウンの多いこの辺りの地域では、電動アシスト自転車がよく売れる。年配の方や、通園送迎用といった需要も勿論多いけど、それ以外の需要も多い。坂が多い=電動アシスト、という図式がインプットされている方が多いのだろう。一般車の数倍の値段の商品でも、躊躇せずにご購入されるケースが多い。

でも、敢えて言ってみる。それは最善の選択だろうか?

「あれは、太った自転車なんです。」先日、とあるお客様が呟いた。
電動アシスト自転車って物を、凄く端的に言い表していると思う。

話を聞いてみると、4~5年前、通園送迎用に電動アシスト車を購入した。通園用にバリバリと使っている頃は、とてもパワフルで便利だと思っていた。通園が終わっても、通勤や買い物用に活用出来ると思っていた。しかし、バッテリーが次第にヘタって来た。ついに一度の充電で往復走る事が出来なくなったので、バッテリーを買い替えようと調べたら、約4万!さすがに躊躇する金額なので、スイッチを入れないで走ってみる事にしたら、平地はともかく、坂が重くて重くて...。

そう。電動アシスト車は車重があるので、バッテリー無しでは、ただのしんどい自転車と化してしまう。そして、バッテリーには寿命がある。使用状況によって変わるけど、大体3年ぐらいで交換する人が多い。バッテリーは物によって価格が違うが、2万〜4万位。ほいっと出すには躊躇する金額じゃないだろうか?

「もしかして、こういう自転車(クロスバイク)で鍛えたら、坂登れたりしません?」
先ほどのお客様は、こんな事も言った。これ、鋭いご指摘だと思う。

いかにも筋力無さそうな女性、子供が、案外するっと坂登っているのを目撃した事が無いだろうか?大雑把な理論だけど、重力に逆らう仕事である登坂は、軽い方が有利な筈。そういえば自転車ロードレースのクライマーという脚質の選手は、大抵、細身だし。軽いというのは、筋力の少なさを補って余有る有利さなんだろう。

少なくとも、重たいバッテリー切れの電動アシストで無理矢理坂を登るより、軽量なクロスバイクで登れる限り走る方が、お財布にも身体にも楽なんじゃないだろうか。予算4~5万でも、ちょっと走るには十分なクロスバイクが買える。件のお客様は、悩んだ末、軽量なクロスバイクをお買い上げになった。きっと軽やかに坂を登って帰られた事だろう。

勿論、電動アシストにはメリットも沢山ある。重量物の運搬や子供の送迎、身体的事情などがある方には、十分に有用な物だと思う。ただ、ランニングコストを込みで考えて、敢えてアシストが必要かどうか?は、ちょっと立ち止まって考えて頂きたいと、店員の本音として思う。バッテリー寿命=廃車のような使い方は、もったいないお化けが出るゾ!!

電動アシストついでに、津波の被災地で電動アシスト自転車をお持ちの方に是非伝えて頂きたい事はこちら。津波に限らず、冠水した物は絶対にスイッチ入れたり、充電したりしないよう気をつけて!!



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大切な仕事 [埴輪放言録]

この度の地震や津波、原発の事故で被災された方、大切な方が被災された方、不安から立ち直れない方、心より、お見舞い申し上げます。そして、今現在、この未曾有の災害に自ら立ち向かっている方々、頑張って下さい。そして、無事に帰れますように。

既に報道されている通り、首都圏での交通ダイヤの乱れ、停電、ガソリン不足で自転車が売れている。もともと春需シーズンで売れる時期ではあるけど、もっと切迫感が溢れている。店も停電の影響で営業時間が短い中、いますぐ帰宅の為の自転車が欲しいと仰るお客様が後を絶たない。また、古い自転車を持ち込んで、直せますか?という問い合わせも多い。

どうしても、タイトな時間でこなす事になるが、急いでいるからといって、不完全な状態でお渡しする事は許されない。かなり神経使う仕事になるけど、お客様は本当に喜んで下さる。「助かりました。ありがとうございます」と、言うのは私達の筈なのに。

私達はレスキューでも、自衛隊でも、原発作業員でも無い。地震や津波や災害には、何も出来ない。でも、目の前の人に、帰る手段を提供する事なら出来る。それもまた、大切な仕事だと思う。

これから帰るあなたにも、きっと大切な仕事がある。どうか事故やケガなど無いよう、無事にお帰りください。

尚、自転車のライトも品不足気味。懐中電灯代わりに買い求める人が増えている。買って頂けるのは有り難いのだけど、自転車購入者が取付ける為のライトが無い、といった事態もありうる。なんとか無灯火にならないよう、無ければマグライトでもライト付キーホルダーでもいいので、とにかく周囲に存在を主張して欲しい。可能なら、できるだけ明るいライトを付けて欲しい。


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会社とジテツウその2(ジテツウの未来を妄想する編) [埴輪放言録]

前回の続き。じゃあ、会社がジテツウに対してどういう対応をすれば、もっと良くなるのか。ジテツウ側の言い分も含めて考えてみよう。

隠れジテツウになってしまう理由の一つとして「自転車通勤では通勤経費が出ない」という問題がある。電車やバスでの通勤なら交通費は出るのに、自転車通勤ではゼロという所は結構多い。じゃ自転車通勤は経費がかからないのか。確かに、燃料代はほぼかからないぐらいのレベル(電動アシストのバッテリー充電にかかる電気代も、僅かな金額)だけど、駐輪場代や天候が悪い時の交通費等、全くかからない訳ではない。それ、否応無しに自己負担になってないか?

多分、やりやすいと思われる方法は、自転車通勤を申請許可制にして、通勤手当を一律、または距離別に支給します、という形。その中で、公共交通機関を使う場合はやりくりすればいいんじゃないかと思う。それでも不公平感は残るけど、あまり事務手続きが煩雑になるのも困る。

駐輪場の問題は、会社の敷地内に確保できればいいけど、出来ない場合は、何とか確保する手段を考えたい。月極の駐輪場を会社で確保して、その人数内で自転車通勤を許可するとか。あと、少人数の場合、敷地内にホントに駐輪スペースが無いのかどうか検討して頂きたい。無駄に不要物を置いてある物置等は無いだろうか?屋内持ち込み可能なら、盗難のリスクも防げるし。当然ながら、路駐や許可されてないスペースに停めた場合は、ジテツウ禁止というペナルティも有りだと思う。

そして保険の問題。法律関係のWebサイトを色々見ていたら、判で押したようにTSマークの事が記載されている。あのぅ、一言いいですか?ホントにTSマークの内容調べたの?
確かに、年一回の点検を義務付けるという意味では十分意義有りだけど、TSマークってあくまで付帯保険だから、丸投げするのは安直!以下リンクを参照して欲しい。

TSマーク付帯保険とは

多分1000件以上TS貼ってるけど、保険処理になったケースは一件も無い。有り難いというべきなんだけど、保険はオマケで、起こりやすい事故には対処不能という方が正しい。不幸にして保険金が払われる程の事故になった時でも、重度後遺障害7級以上、死亡で最大2000万。で、死亡事故の判例等を見ると、5000万の支払いを命じられた等の記事があった。確かに軽減はされるけど、あと3000万!残ってる金額の方が多いじゃないかぁ!

故に、自転車通勤用にはTSマークは定期点検と考えて、もうちょっと使い勝手の良い保険を推奨するか、義務化した方がいいだろう。自転車事故が保障の対象になる個人賠償責任保険が、今のところジテツウには最も使い勝手の良い保険と思われるが、単体の保険というより、自動車や住宅等の保険の特約というケースが多い。ジテツウを始めたからといって、いますぐ内容変更出来るわけじゃない人が殆どと思われる。

そういえば会社関係で、クレジットカードに強制加入させられた事があるけど、カード付帯の個人賠償責任というのが有る。例えばJCBカードのちょこっとガード・生活ほっとコースや、イオンカードの家庭賠償責任プランといったもの。月額の掛金も200~240円と安価だし、カードによっては年会費実質無料だったりする。会社で斡旋しているカードや取引先の保険会社でそういった保険商品があれば、いい宣伝にもなる。その程度の負担で、日常生活のトラブルまで家族全員保障なら、加入を条件にジテツウ許可でも、それほど嫌がられないんじゃないだろうか?

欲を言えば、もっと会社に考えて貰いたい事がある。それは「自転車の交通ルールを守る事を徹底させる」事と、「定期的なメンテナンスを推奨する」事。一見、会社が踏み込むべき事じゃない気もするけど、実際、自転車の交通ルールやメンテナンス方法を学ぶ機会って、小学校の自転車教室程度で終わってしまっているんじゃなかろうか。交通ルールを知らない、整備不良を放置しているが故に、事故を起こしたり巻き込まれたりというケースが数多いと思われる。通勤時の事故は、会社にとっても重大な損失。回避する為に対策を講じるのは、決して無駄ではないと思う。

というのはあくまで理想。実際はこんな些細な事まで気を遣ってくれる会社はそうそう無い。だったら有志でやるという手もある。懇意にしているショップがあれば、交通ルールや日常の簡単なお手入れについて、レクチャーをお願いしてみては如何だろう?売るだけがショップの仕事ではないから、心ある店なら、きっと何らかのリアクションはある筈。

全ての会社が、シマノや名古屋市役所みたいになれとは言わないけど、うまく回れば、会社にとってもいい事は沢山あるジテツウ。何より従業員が楽しく通勤してくれるなんて、素晴らしいじゃないか。その為に何をしたらいいか、お店も色々考えてる。会社も従業員も、それぞれの立場で一緒に考えて欲しい。



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会社とジテツウ、その1(臭いモノには蓋編) [埴輪放言録]

自転車業界の必死のセールスなのか、一般向け自転車特集が多い気がするこの頃。

その中で必ずといって出て来るフレーズ「ジテツウ」こと自転車通勤のオススメ。某量販店のCMでは(某人気俳優が明らかにサイズの小さい自転車に跨がって)「通勤はスポーツだ!」というキャッチコピーを躍らせていた。確かに、すごく入って行きやすい所を突いたとは思うけど、企業側では、どう受け止めているんだろう?

まず指摘されそうなのが「隠れジテツウ」の存在。

通勤の交通費が支給される企業では、公共交通機関の運賃(もしくは、車通勤での経費)を申請して、給与と共に受け取るパターンが多いと思われるけど、交通費を受け取りつつ、実は自転車通勤というケースがかなり多いんじゃなかろうか。つまり、その分、丸儲けって事。

もちろんこれは不正受給で、懲罰対象にもなり得る。しかし、よっぽど少人数か現物支給でない限り、なかなか目が行き届かない所ではある。もし通勤経路が違うってバレた場合でも「今日はたまたま...」なんて言い訳出来れば、実際問題、あまりお咎めは無いのかもしれない。

だからといって、おおっぴらにやっていいという訳ではない。まず、問題になるのはイザ事故を起こしてしまった、または巻き込まれた時ではないだろうか。通勤経路での事故は、労災の認定を受けられるケースが多いが、経路が違うと認定されない可能性もある。実際はどうなのかリサーチしたら、大抵の場合は受けられるでしょう、との事。(例えば子供の送迎をするとか、コンビニに立ち寄るぐらいの裁量はあるので)但し、常識的に考えて、かなり距離のある自転車通勤等では、認められない可能性もありだそうだ。

それ以前に、会社にとって不正受給は大変な損失を与えてるって事を忘れてはならないと思う。
みんなやってる、とか、通勤時間は一緒、というのは、単なる言い訳でしかない。

そして「駐輪場所」も問題になってくる。会社に駐輪場がある場合を除き、駅など公共の駐輪場を利用している人が多数、な筈だけど、実際はそうじゃない。お店やコンビニ等の前に停めっぱなし、路上に停めっぱなし(勿論、大抵の道路は駐輪禁止区域)で通勤している人は、結構多いのではないだろうか。例えば首都圏の都市部への車通勤で、路上に停めっぱなしで通勤する人が居るだろうか?社員が通勤の為に違法駐輪を続けているとしたら、これは会社にとって由々しき問題と思う。

あまり多い事例ではないけど、実は大問題なのが「賠償責任の生じる事故」だろう。勿論、これは事故を起こした人が責任持って対処すべきだけど、自転車の場合、賠償責任保険に加入していない人が圧倒的に多いのではないだろうか。もし多額の賠償金が生じる事故を、社員が通勤途中に起こした場合、本人に支払い能力が無かったらどうなるんだろう?会社がある程度負担する形になるかも?車やバイク通勤には、何らかの賠償責任保険の加入を義務づけているのに、自転車には特に配慮が無いのは何故だろう?

故に、会社サイドでは、自転車通勤は安易に認めるべきではない、という意見も多々ある様子。諸々の厄介ごとを避ける為に、原則禁止になってしまった所も有るという話。

でもそれって「臭いものにはフタ」的な匂いがプンプン漂うじゃないの。現実をきちんと見て欲しい。

まず、自転車通勤を禁止にした所で、隠れジテツウは必ず存在するだろうって事。公共交通機関を利用する事が、必ずしも「合理的な通勤方法」ではないって事に気付いて頂きたい。一駅二駅ぐらいの区間を移動すれば、乗り換えを省略できたり、便数の少ない路線に乗らずに済む事も多々ある。そういう場合、自転車は合理的な移動手段ではないだろうか?

また、特定の路線に従業員が集中すると、もし延滞があったら、従業員が始業時間に多数来られないって事も有り得る。雨が降ると必ず延滞するバス、ラッシュ時に起こる思わしくない事態で止まる電車は、業務に多大な支障をきたしているのでは?

もう一つ公共交通機関で懸念される事。一昨年あたりの、新型インフルエンザ騒動を覚えているだろうか?あの時、最寄りの路線が、国内感染者一号の利用した路線だったとの事で、近隣住民を不安に陥れていた。駅に寄ったら、歩く人はみんなマスク姿。確かに、見知らぬ人と長時間接触してる事もある電車やバスは、集団感染の温床になってしまうかも。今考えるとなんとも滑稽な過剰反応だけど、今後未知のウイルスが出現しないとも限らない。季節性インフルエンザだって、十分恐ろしい存在だし。

公共交通機関が利用しにくい場所では、車やバイク通勤が多い場所もあると思うけど、これからの社会情勢如何では、ガソリン代や駐車場代以外にも、CO2排出量に課金される可能性だって有る。従業員が多数、車での通勤を続けていたら、相当な量になるんじゃないかな?そうなった時に、自転車通勤にあいまいな態度を取っているだけの対応では遅すぎないか?

長くなったので、続きではジテツウと会社のイイ関係を妄想したいと思う。




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