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カーボンフレームの内部損傷を見つける講習会の端っこをつつく [埴輪備忘録]

行ってきました。「カーボンフレームの内部破損を見つける講習会」

内容についてはここで書けないけど、結構目からウロコな話が色々。それはそれでおいといて。

自転車におけるカーボン製品については、まだよくわかっていないことも多々ある様子。
未だに迷信のような事が結構語られているようだけど、例えばこんな事。

・カーボンフレームの自転車では、固定ローラー台の使用が出来ない。

エンド部分もカーボン使用なら不可だけど、そうじゃない普通の金属エンド仕様のものなら、何ら問題ないので遠慮なくブイブイ言わせちゃって下さい。それが原因で破損する事は通常無いそうで。

・カーボン製品は、紫外線によって劣化するので寿命が早い。

因に風力発電の羽根(グルグル回ってるアレ)もカーボン製との事。当然、常に過酷な紫外線浴びまくり。自転車に乗る時間程度の紫外線で劣化するなら使わないでしょう。昔はいざ知らず、最近の樹脂製品の進化はスゴイ。

乗る人のお肌の劣化のほうが激しいので、日焼け止めはしっかり塗って定期的に塗り直すのがベター。

・カーボン製品はメラメラと燃える

夢を壊すようで申し訳ないが、全く燃えません。これ、やってみた。
火つけたり、魚焼き機に突っ込んだりしても燃えない。普通の状態では燃えないと思われるので、不要になった際は、不燃ゴミに分別するのが良いと思われる。

しかし、突っ込んだものをよく見てみたら、層がゆるくなった感じ?ちょっとパラパラ糸が浮くようになったので、魚焼き機ぐらいの熱をかけたものには乗らない方がいいと判断。

大体90~100度で樹脂が柔らかくなるので(この程度なら冷めると元に戻るそうだ)熱湯程度ならOKか。ただし、柔らかい状態で力をかけると変形するので、沸騰状態のお湯に飛び込まないように。。

あと、電子レンジに突っ込むのは危ないので絶対やらないで。一瞬で黒コゲになる。。

・カーボンはヘタる

あぁ、一度で良いからヘタるとか言ってみたい。ヘタレならよく言われる。一文字でえらい違いだ。

今のところ、自転車で人が乗って数値的にヘタッたと認められる状態(寸法が変わるとか)は無いとの事。申し訳ないが、色を塗り替える等のブラインドテストをやってみるといいかもしれない。

離発着を繰り返す飛行機あたりだと、数値的に劣化することがあるそうで。

もし、カーボンフレームがヘタったと申し出て、数値的にはっきり劣化しているのが分かったなら、
フレームなんか、もうどうでも良いと思う。乗り手を注意深く観察すべき。ひょっとしたら離発着を繰り返しているか、強力なモーターを積んでいるかもしれない。

・「ドライカーボン」と、得意げに語るのは

素人です(キッパリ)

との事。ドライカーボンはカーボンクロス(まだ樹脂を染込ませていない状態の布)をそう呼ぶので、製品になったものをドライカーボン製などとは言わないそうだ。試しに「ドライカーボン」で検索してみた。何だか大袈裟に語る車屋さん系が相当ヒットするが、それってプリプレグ製法の事じゃないか?(自転車のフレームやパーツはこの製法が多いそうだ)

さて、どうでもいい話はともかく、これだけ撮影許可が出ました。超音波診断の機材。

ちなみに汎用なのでフツーに買えるそうな。お値段1000万円程なり。プローブ(接触子)は特殊なものらしい。別売り?一本200万ぐらい。

使い方は、グリセリンジェルを塗ってプローブを撫でるように走らせるだけ。簡単。
カーボン製品を愛ですぎて困るそこの貴方、一台いかがでしょーか?
image-20130228082745.png

あ、ちなみに自転車振興協会で絵本も売ってる
図書館等には配布されているので、見たことがある人もいるかもしれない。
新作も幾つかあった様子。そのうち追加されるかも。

新作の一つ「きけんはどこに?」という絵本の作者オカダケイコさんのブログでも一部が読める模様。
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