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分数は遠い昔の記憶(またまた単位の話) [埴輪備忘録]

以前のタイヤの話でも謎だったけど、自転車用品には26×1 3/8等、不思議な分数表記をよく見かける。1 3/8と言われてもパッと大きさのイメージが掴めない。分数なんて頻繁に使う事は数学の授業以来で、物のサイズを表現するにはあまり向いてなさそうだけど、何故?

というわけで、この分数表記になっている物の単位を調べてみたら...

タイヤの幅(インチ)
チェーンのピッチ、内幅(インチ)
ステムの径(インチ)
ベアリングの直径(インチ)等、結構ある。

この分数、やっぱりインチが怪しい。

インチサイズの表記について調べてみると、やっぱり端数は分数表記するようだ。ヤード・ポンド法は10進法ではないので(じゃ何進法?という疑問はまたあとで)小数ではなかなか表記しにくいのだろう。このインチ以下の分数表記、10進法の国の人が想像すると、1フィート=12インチだから分母が12で1/12とか6/12になりそうだけど、違う。1/2、1/4、1/8...というように、分母が倍の数字になっていくのだ。半分の半分の半分の半分...といった所だろうか。じゃあコレはどこまで半分になる?今の所確認したのは11/128というサイズ(ちなみに、チェーンの内幅)。もう、こうなると相当短いのは分かるけど、何ミリぐらいか想像がつかない。

さらに不思議は続く。1フィート=12インチなのに、その上の単位、ヤードは1ヤード=3フィート。なんで12じゃないの?インチに換算しろと言われても、電卓無いと無理っす。これは一体何進法と呼べばいいのだろう。

実は、インチサイズの物が流通している製品は日本にいても結構ある。自転車もそうだけど、建築関係、楽器、スポーツ関連、服、靴、紙、ネジその他。やっぱりこういった物を扱う業種では、換算に相当苦労しているに違いない。

脱線ついでに重量の単位。1ポンド(≒450g)=16オンス 
え?12じゃないんだ!こちらの方が、半分の半分の半分の半分で、まだ法則性があるような。

さらに余談だけど、オンスを表す記号はozでなんとなく分かるのに、ポンドを表す記号は縁もゆかりも無さそうなlb。これは古代ローマでこの単位が libra(天秤)と呼ばれていたからだそうだ。なんて発音するんだろうと軽く悩んだ方、堂々とポンドと読みましょ〜!

自転車の話に戻ろう。そういえばイイ物があった。パークツールのサイクルゲージ。スポークの長さやベアリング、コッターピン(まず使うことは無いが)の直径を計る為の定規だけど、インチとミリが併記してある。コレ使えば、何インチはだいたい何mmか分かりやすい。ちなみに目盛りは1/16インチが最小だった。それ以下になるとインチ表示のノギスでもない限り、計測すら出来なさそうだけど。

100713_103707.JPG
あんまりよく見えないけど...

あっ、米国へ行く知人が居たら、インチ表示のノギスや定規等、買って来て貰うってのはいい手かもしれない。ちょっと手慣れた人なら海外通販で入手も出来そうだし。「だいたいこれぐらいの大きさ」って感覚、意外に大事なような気がする。

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